『チームのことだけ、考えた。』をみた。

ひとこと紹介

グループウェアで世界一になるために多様性を受け入れるチームを作るべくがんばっていますという話。

購入動機

サイボウズの人が本書いたり大学の講義をしてたりするのをみて、気になった。

所感

自然が多様性を持つのは全滅を避けるための戦略だが、組織運営における多様性はそれをぱくったもので、適度な新陳代謝を保ちながら人の多様性を受け入れることで、比較的安定した環境で、適度に新鮮なプラスの刺激を得られることを目的としている。人の出入りが突然変異による新陳代謝と対応しているのだが、比較的安定した新陳代謝が繰り返されたとしても、必ずしもプラスの刺激が得られるとは限らない。サイボウズはこれからイノベーションをどうやって起こすかにフォーカスしていくことになるんだろうな。

個人的には、多様性は環境因子で、そこまでいいものでも悪いものでもないと思ってる。重要なのは「新しく優秀な人が入ってくること」「それによって、製品の体験に変化があること」「それによって、使ってくれる人が増えること」で、使ってくれる人が増える手を打てないと目標を達成できないから。とか考えてしまうのは、外部からの環境因子で内部因子にそこまで変化がないと思うからで、安定した環境に慣れた内部因子は特に変化しにくくなるからだ。内部因子自身に変化を求めないのであれば、安定しすぎた内部因子を捨てないといけないから。製品にとって安定した内部因子がどれくらい必要で、不安定な外部因子がどれくらい必要かが課題だが、多様性以外の別の要素が必要だよねと思う。