『子どものまま中年化する若者たち 根拠なき万能感とあきらめの心理』をみた。

  • 子供の頃からなんでも与えられて育ったため、そんなに苦労せず生きてきてしまい、結果として、強い気持ちもなくなんとなく生きて、つまづく以前になんか不安という感覚だけでそれを避けるようになって、なにもしてないのになんとなくなんとかなると感じる人間になった。
  • 芸人のノリやツッコミのように受けることがコミュニケーションと勘違いして育ったため、人と浅いコミュニケーションで生きてきてしまい、結果として、人との会話で自分を表現する手段が貧弱な人間になった。

上記のような感想を、作者の臨床の経験や、どっかの新書に書いてある内容を引用して、こうなんじゃないかという話をする。肝心な「じゃぁどうするの」が、自分の若かりし頃の体験のようなものを与えなければならないという、どこかできいたような結論になる。しかも、あとがきには、「実は今の子は素直で嫌いじゃない」とか書いてて、敵を作らないようにしてる。

臨床の話をみる新書。